2月は昇降 遊べば遊ぶほど友達が減るフリーゲーム特集
相も変わらずwalking simulator チョイスです。今から5千年後の未来の新年。レストランに集まるゴースト。流れる音楽。歩き回りながら、プレイヤーもおそらくは集まったゴーストたちと同じ存在であることに気付く。音楽を聴き終え、探索できる場所も尽きた時、プレイヤーはレストランから降り、鮮やかに燃える太陽に飲まれていく。
作者のConnor Sherlockは好んでこのジャンルを作るwalking simulator month clubってページでクラウドファンディングをやってる筋金入りだ。マジでどれもUnityのグラフィック処理を使いまくった作品が多いのだが、その中でも本作が一番コンセプトも映像も絞れてるかな…
ネズミの一団が食料を求めて冒険を行う奇妙な作品。
マジでペイントで落書きしたようなデザイン、原色のポリゴンに生々しいBGMととんでもなくスカな要素ながら、なんでか奇妙に感慨深いあたりこれはヘタウマの面白さというか、分かってる奴が意図してスカにしてるのか迷う。
とても短い作品ながらシンプルなベクターグラフィックス&フラットデザイン以降のローポリゴンアートを基調に、次に行うことを赤色で指示する形のデザインがよい。
朝、主人公バーバラが目を覚まし、身支度を整えて外へ出かけるまでの短編なのだが、やっぱここでも主観視点ゆえのトリックが含まれてる。プレイヤーはいったい何者なのか?それをゲームプレイの中で見出していく…っていうのはこれまでのFPSでも主観視点のアドベンチャーでもうんざりするほど行われてきたものだ。それを3分くらいで味わえる…って大層な作品でもないんだけど。
Super Sculptor!
すげえ…いきなりある意味で最高傑作来たかもわからない…
内容は鉛筆やTV、皿やねじを配置していくことで作品に値段がついていき、内容からお客さんの反応が良いか悪いかが表示される。面白いのはここからだ。完成ボタンをクリックしたのちに「アーティストの怠惰な自画像」であるとか、さも意味ありげなタイトルが自動でつけられるのだ。
これはつまり、コンセプチュアルアートとかミニマルアートのパロディじゃないですか…マイク・ケリーとかジェフ・クーンズあたりのパロディじゃないですか…アメリカのアーティストらしい、「資本主義の欲望がどうたらで消費の象徴うんたらを切り取ってどうのこうの、美としているのだどうだ」ってタイプをちょっとシニカルに見つめたようなものじゃないですか!
しかもこれは比較的分かってるやつの皮肉って感じなのが良い。今やIOSアプリなどでオーソドックスとなっているスタイルであるフラットデザインORベクターイラストレーション系のアートスタイルを持っているあたりも込みで、分かってないのだとこうはならない。ちょっと「塊魂」期の高橋慶太っぽい感じです。
いかがでしょうか?友達は風だけになったでしょうか?ろくな競技性が無いゆえの、自由は感じたでしょうか?ぼくは何を言っているのでしょうか?また来月!
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- 2月は昇降 遊べば遊ぶほど友達が減るフリーゲーム特集(2016.02.23)
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