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2015年10月

2015年10月27日 (火)

「Downwell」レビュー SpelunkyとNuclear Throneがスマホにて交錯した感じ

 

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 「Downwell」。大変な話題作となっておりますね。そのバズりようを「NASがillmaticをリリースしたときみたいだね」と例えるのをみたこと無いくらいにはゲームファンとヒップホップの距離を感じさせるのだが、そんなことはどうでもいい。

 さて本作は「ローグライクアクション」(ステージやアイテム、敵配置が自動生成のアクション)のジャンルである。このジャンルはここ何年かの間に数々の名作がリリースされてきたし、「Downwell」はその中でもひときわ発売前より注目された。このゲームがどう面白かったのか?って書き散らしです。

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2015年10月20日 (火)

2015年の日本産オープンワールド・9つの奇妙なシンクロより生まれる狂気

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 今年鳴り物入りでリリースされ、賛否が分かれる内容となった日本産のオープンワールド「MGSV」「ゼノブレイドクロス」。両作は長い人気シリーズの初の試みということで注目が集まっていた。


 小島秀夫と高橋哲哉は、過去に同じ制作会社にいたとか、どこかで対談をしたりといったような目立った関係は無い。ゲームファンの間でも二人を並べて語ったりすることはまずないろう。だが長いキャリアの中大きくスタンスを変えただろう両者の新作は、奇妙なくらい内容がシンクロしている。


 ここからの書き散らしには両作の重大なネタバレが含まれている。なお「夏色ハイスクル★青春白書 ~転校初日のオレが幼馴染と再会したら報道部員にされていて激写少年の日々はスクープ大連発でイガイとモテモテなのに何故かマイメモリーはパンツ写真ばっかりという現実と向き合いながら考えるひと夏の島の学園生活と赤裸々な恋の行方。~」についてはいっさい言及していない。

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2015年10月18日 (日)

「Everybody's gone to rapture」とwalking simulatorのデザインの前進

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 最初はインフルエンザなのだと思われていた。”それ”は観測所から電線を通じ、拡大した。電話を通じて農村の人間たちの中に入り込んだ。鉄道は止まり、村は閉鎖された。その奇妙な事態の顛末を見つめるプレイヤーにもまた、コントローラーを握りしめる手を通して”それ”は入り込む。

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2015年10月11日 (日)

バットマンほど真実について知りたがりながら逆に遠ざかるキャラはいない「Batman Arkham Knight」感想・考察

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 漫画からスタートしたバットマンシリーズは映画・アニメなど様々なメディアにて独自の解釈の作品が生まれた。単なるメディアミックスというだけに留まらず、そのメディアでしか成立しない何かを捉えるほどの完成度を見せることも少なくはない。たとえばノーランの「ダークナイト」などなど…


 「Batman Arkham Knight」は漫画や映画のバットマンとは異なる、ビデオゲームならではの描かれ方をしている。でもフランク・ミラーの傑作漫画以降に付きまとっている正義や善悪の境界で苦悩するバットマンを描いているけれど、そこじゃない。他のジャンルでは見られないスタイルを追求していることが大きい。それは「バットマンを操ってオープンワールドのゴッサムシティを飛び回る」ということでもない。


 このゲームを作ったRockstadyはビデオゲームでしかできないアートスタイルとストーリーテリングを追求しようとしている。(自分のバットマン観測範囲だが)それはたぶん漫画や映画、アニメでは追及されてないところだ。


 すばらしい試みだ…アメコミのモダンエイジ期にリスペクトを送っているだろうクリストファー・ノーランの映画の試みにも重なる。だがこのゲームもノーランの映画と同じくらい「このメディアならでは」を追及する一方、本当のコアになる部分を落としている。

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2015年10月 8日 (木)

虐殺器官のファントムペイン

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 「MGSV:TPP」メルヴィルの「白鯨」やオーウェルの「1984」といった小説が引用されているとのことだ。確かに語り手である”僕”イシュメールが伝説になる船長エイハブとピークォド号の乗組員たちに関わり伝記として残す関係を、プレイヤーがゲームプレイを通して関わりながら見つめるビッグボスとマザーベース、そして本作の結末まで含めて重ねることはできるかもしれない。

 だがしかし本当に大事な小説を忘れている。それは何十年も前だとか一世紀前の小説だとか、文学史に残るような昔のものじゃない。今からわずか8年前に刊行された小説だ。その小説と、そして作家はおそらく「MGSV:TPP」のドライで残酷な作風に決定的な影響を与えたと見ている。


 諸海外のトレンドであるオープンワールド化と、「half-life2」から「batman:Arkham knight」に至るイベントシーンでもゲームプレイは続くという演出を長回しカメラと解釈したムービー演出が本作をドライにし、かつてない無情さを与えている。そう「MGS:GZ」の時に思った。やはり本編でもムービーとゲームプレイを可能な限り切らない演出は健在だが、語られる世界と巨悪はこれまでのような主語のデカいものではなくなり、どこか抽象的な領域に足を踏み込んでいる。そこにかの小説の影響が考えられるのだ


 全ての所業がまるでマッチョなイルミナティみたいな過去シリーズの世界観からすれば、それはとても繊細なテーマだ。なぜそれを選んだのか?というのはその小説と作家の生涯に大きく関係あると思う。というのも、小島秀夫はその作家と少なくない交流があったようだから。

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