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2015年9月

2015年9月29日 (火)

「Witcher3 Wild Hunt」感想&考察 ヨーロッパ全土に広まる伝承がオープンワールドを覆いつくす

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 「Witcher」シリーズ完結編につけられたサブタイトル、ワイルドハント。世界を朽ち果てさせる闇の勢力であり最大の敵なんてファンタジーらしいわかりやすい存在なのだが、ところがこの作品に限ってはそれで終わらない。なぜなら民話や伝承を元にしたファンタジーの側面と、それが発想される元になる悲惨な現実がハーフになった世界観なのだから。

 ワイルドハントとはヨーロッパに広く伝わっている伝承だ。見たものに疫病や戦争をもたらす狩猟団のことを指す。北欧神話ともかかわりの深いこれは各地でディテールは異なるのだが、ここでは製作したCD projektの所在地であるポーランドはじめ中欧の解釈だろう不吉なものだ。


 主人公リヴィアのゲラルドはワイルドハントに追われるシリを探す旅を続ける。だがシリを追ってワイルドハントが通り過ぎた土地には、そのモデルとなった伝承の通りにおしなべて不吉な影が差す。ゲラルドは戦火の中、混迷を極める状況で蔓延する善悪でくくれない悲惨や悲劇と対峙していく。ここに伝承と現実の境界に立たされるかのような体験がある。

 ウィッチャー自体が境界線上にいるように、ファンタジーと現実の境目を旅する。ワイルドハントの伝承はオープンワールドという構成と合いまり、戦火の中にある世界の全土に蔓延する不吉や不条理をデザインした驚異的な世界となっている。

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