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2015年2月27日 (金)

ドキュメンタリーの要素混ざりのゲーム爆殺編

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”ドキュメンタリーゲーム”というジャンルの話じゃない 

作品に内包される”ドキュメンタリーの要素や可能性”までの話

 ビデオゲームがかなりのレベルでの現実の現象をも再現し、現実の都市も世界も再現しようとしたり、その他にも複雑なテーマの提示などなどを経て最近観られるのは、一種のドキュメンタリーの要素が混ざる作品だ。映画などとの関連を嫌でもつけられるビデオゲームではあるが、このメディアならではのドキュメンタリーの要素ってのはどうなんでしょうかの雑文。

 タイトルの爆殺はとくに意味はない。そしてビデオゲームドキュメンタリーみたいな新ジャンルの話でもない。あくまで最近のゲームデザインに含まれるドキュメンタリー”要素”までの書き散らし。



パズルアクションのデザインに混ざるドキュメンタリーの要素

 パズルアクションは最もゲームメカニクスやデザインというものを一歩引いた位置から扱うことが出来るゆえなのか、これまでも「Thomas Was Alone」アーティスティックなアプローチが取られた作品がリリースされてきた。


 しかしここ最近ではさらにドキュメントの要素を含もうとしているみたいだ。過去にも「Papo&yo」を遊んだ時もブラジルのファベーラと作家の個人的な記憶が混ざったドキュメンタリ的な、と思っていたが、最近はもっと意識的にやっている感じ。

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 「Never alone」はイヌイットの伝承民話を元にした作品だ。この作品は通常の「Limbo」型のアーティスティックな意匠のパズルアドベンチャーをベースに、主人公の少女ヌナとキツネの旅の中に現れるフクロウを見つけることで実際のイヌイットたちのドキュメンタリー映像を観ることが出来る。



 ドキュメンタリー映像の再生はプレイヤーの自由なのだが、ゲームプレイと交互に行うことである意味ムービーとゲームプレイのきっぱり別れた二重奏みたいな90年代のビデオゲームのような進行になる。


 ムービーとゲームプレイの完全な分離だが本作は独特の効果があると思う。実際のイヌイットたちの語る生活や民話を通してゲームパートに戻るというサイクルを繰り返す中でどこかしらヌナとキツネの冒険が(半ばメタに)幻想的な形で浮かぶ。

 プレイヤーがリアルタイムで感じているゲームプレイというよりかは、数々のイヌイットの言葉を通した想像される民話の幻想というのが浮かび上がってくる構図にはなっていると思う。

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 対して「バリアントハート」は前に「…あービデオゲームの戦争ネタはAAAレベルのところがやるもんじゃねえかな~」みたいなボンヤリした書き物やったが、あれは史実のテキストとメインストーリーの5人というのはそこまで絡んでおらず、膨大に搭載されている第一次世界大戦のテキストも知識の羅列のようにしか感じられずどうしても入ってきにくいところがある差はある。このあたりの抜けの悪さはUBIではある。

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  UBIやunityといったでかいところだけでなくもう一つある。2011年の作品に「The Cat and the Coup」という小品だ。わずか30分前後でクリアが可能だが、濃厚な情報量が全編に詰め込まれている。


 目を見張るのはそのヴィジュアルにある。「魔法少女まどか☆マギカ」の劇団イヌカレーあたりがいまならもっとも有名だろう様々な写真やガジェットの切り抜きを張り付けて映像にしていくコラージュ・アニメの手法を利用した濃厚なゲームプレイが展開される。

 コラージュアニメに関してはもう一個アニメーションの方のブログ「17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード」 で簡単に特集したことがあったので参照してもらえれば有難いが、そうしたアニメスタイルをゲームデザインに落とし込む手腕も凄い。


 1960年代に死去したイランの元首相・モハンマド・モサッデクと彼が生前に大きくかかわった50年代のイランの石油を巡るイギリス・アメリカを巡る状況をまるでタペストリーを上から下へなぞるように進行する。コラージュアニメという手法に搭載されている膨大な寓意と皮肉は、やがてシニカルな結末に導く。

 The Cat and the Coupはこちらで無料ダウンロードが可能。

リアルタイム3D・AIで描かれるゲームに見出されるドキュメンタリーの要素

 

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 さてこっからやっかいで独善的な話だ。ビデオゲームが高密度なグラフィックスを得て実写映画に近い表現力を得たことは、その綿密な取材や描写によってある現実にプレイヤーを引き込むことが可能になったわけだ。


 映画の方面で誰かの言った「すべての映画はドキュメンタリーである」みたいなことに近いことは、リアルタイム3D&AI挙動のビデオゲームで観られるどうか?この映画の言葉は、それは実写映画が現実の風景や俳優たちの演技や雰囲気さえも含めた現実の瞬間をカメラで切り取り記録するというところから来ている。

 「GTA」シリーズみたいなリアルタイムに表示される都市、そして数多くの人物を要する現実の都市をモデルにしたものはある意味ではニューヨークやロスアンゼルスのドキュメントの要素を含んでいるように見えたりする。

 

  または映画におけるドキュメンタリー的な手法に「ハンディカメラ撮影で現場の状況を切り取り続ける」というのがあるが、あれに近い感じ意味でたとえばFPSなんかはドキュメンタリーの可能性を見出せるかもしれない。

 ドキュメンタリー手法という意味では、イベントシーンもカットシーンを割らないまま、すべてをリアルタイムの現場にしてる「ハーフライフ」は、特にその可能性が高いFPSではないか?

 これはカットシーンあるけど「ポスタル2」なんかはインモラルゲームで有名だがその裏打ちとしてリアルな世界が構築されているのだが、どうもデベロッパーのランニングウィズシザースの地元テキサスの寂れた現実の中でバイオレントなゲーム会社やってるみたいな自画像みたいなところがある。「ファークライ2」もアフリカ内戦のドキュメンタリーの可能性をかなり含んでいるかもしれない。

数々の名作の畑になったハーフライフMODの中に、完成版が中止されたままプロトタイプとして残る超弩級のドキュメンタリーゲームがあった!

 

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 ところでハーフライフMODの中にドキュメンタリーって意味でヤバげな作品がある。ここまで今のゲームにまつわる様々な「ドキュメンタリーの要素」の話だったけど、こればかりはマジに「ドキュメンタリーゲーム」と言えそうだ。

 

 タイトルは「Escape From Woomera」 。オーストラリアのウーメラ移民収容所を舞台にしたポイント&クリックアドベンチャーの構成を取っており、作品コンセプトはオーストラリアに亡命してくる移民問題に関してのオーストラリア政府の批判、そしてビデオゲームの可能性を広げるためということらしい。

 本作はアーティストを支援する機関であるオーストラリアのアートカウンシルより制作資金が出された。それはビデオゲームとしては特異な形だった。しかし制作資金はそれだけでは足りなかった。

 制作発表後には政府や人権団体からの批判を受けた。そうした状況も関係してか、他の出資者を得ることが出来ず制作は中断してしまう。完成品が出たならば恐るべき作品となっただろうが、現在はプロトタイプ版のみが無料のMODとして公開されているにとどまっている。

 この作品の一連の関係に関しては調べているに、マジに社会的に突っ込んだところまで踏み込みそして封印されたという意味でもドキュメンタリーというジャンルということで示唆に富みまくり非常に野心的で面白いのだが、これの話は詳しくはこちらで。

ということで今んところの自分のベスト・ドキュメンタリーゲームとは!?

 というわけでざっくり眺めるにはっきりとしたドキュメンタリーゲームという枠組みがあるわけではないが、ゲームデザインの表現力や題材の力、テーマの設定の水準が変化した結果ドキュメンタリーの要素を強く持った作品が出てきている印象がある。

 

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 ということでゲームでドキュメンタリー要素があるもののベストは考えた結果「ポスタル2」で!

 
デベロッパーのランニングウィズシザースの本社があるアリゾナ州の町のどうしょうもなく寂れてつまらない日々の風景…暴力的ゲームに対するデモの集団…ビデオゲーム上に立ち上げられたアメリカのインモラルゲームを制作した会社のある種の日常がドキュメントされており、こんなつまらない日々なら人々にションベンぶちまけたりしてなきゃ気が気でなくなる感覚を味あわせてくれる。

 
でもこの見方、やり過ぎると「Goat  simulatorもドキュメンタリーだ」とか言い出しそうになるからまずい。やっぱベストなしで!爆殺!


 ドキュメンタリーというと固いイメージがあるけど、今後意図的なものがでるならバカドキュメンタリーゲームの登場を望んでる。

 

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