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2014年10月

2014年10月30日 (木)

現代アドベンチャーゲームがさりげなく黄金期に突入している6つの兆候

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 アドベンチャーゲームはビデオゲーム表現の最先端に位置するジャンルであると信じて疑わない。そこには俗にいうゲームメカニクスと競技性というものが、他の多数の解法や修練を必要とするアクションやRPGなどのジャンルと比較して、おおよそパズルを解くなどの部分に極端に狭められている。いわゆるゲーム性と俗称されがちな部分が他ジャンルより低めに見積もられている。

 代わりにビデオゲームを構成する”プレイヤーとゲームの関係性”や”ゲームメカニクスで回収しきれない、ヴィジュアル、ストーリーテリング、コンセプチュアル、感情などなどの部分”といった、かつてのアクションだとかFPSだとか他ジャンルが後から導入していったものをいくつも先んじているゆえに、常にアドベンチャーゲームは地味ながら革新を行うジャンルと思うからだ。


 そのジャンルがここ最近活発な兆候がいくつかみられる。ある意味で未来の革新を始めている最中では?と思ってしまうくらい、今多彩なアドベンチャーが大小ともに具象抽象ともに揃っている。というわけで黄金期を感じさせる6つの兆候。

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2014年10月24日 (金)

「龍が如く」シリーズは10年前から日本のコンソールの未来を実現してたんだよ

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 しばらくぶりに日本のコンソールのトレンドを見るとすごいことになってるね。歌舞伎町化してる!日本のビデオゲーム大手が一部歌舞伎町化してる!

 FF15はもう、豪華絢爛でかっこいいことがどういうことかわからなくなってゲシュタルト崩壊した姿が大草原をラグジュアリーカーでヤンキー・ホスト系(でもソウルジャパン系はいないという)主人公が爆走するというシーンに表れてるし、キャバクラにはご存じドリームクラブからoculusで開発中らしい風俗のイメクラサービス風味の「サマーレッスン」、気が付けば無双シリーズは、かつてはガンダムだとかワンピースだとか人気アニメやらのコラボだけでは飽き足らず、なんと任天堂のゼルダの伝説とコラボ!さらには今後ドラクエとのコラボも控えてるっていう。なんだこれは!白昼夢なのか!でももう現実に発売されてる!一体どうしてしまったんだ、PS2期に流行ったデビルメイクライ型のスラッシュアクションはプラチナゲームスがほとんど一人でその歴史を引き継いでいる貴重なジャンルになっている一方で無双系は安手になにか豪華コラボ風味を行うドン・キホーテのようなことに…

  スマートフォン普及からネイティブアプリゲームやPCダウンロードサイトなどなど広まってる中で、コンソールならではのフルプライスの体験はどうなるか?だなんて言われてるけど、クリエイティビティから市場環境あらゆる要因ひっくるめて、コンソールという一般的な豪華さゴージャスさの表現の上限はある意味歌舞伎町的かよ!そんな妄想を禁じ得ない。


 もうこれは予言していたんだ、そうあのシリーズはこうなることを予言していたんだ、「龍が如く」は日本の未来絵図を凝縮してたんだ!相当なハイペースで開発され続けてきた中、新作「龍が如く0」はいよいよ過去ネタ。しかもそれは、バブル時代。トレーラーの中で若き桐生一馬が金をばら撒き、「ハングオン」「スペースハリアー」をプレイしている。

 初代リリース当初では同じセガの伝説の作品「シェンムー」との比較が為されたけど、同じ80年代が舞台になることで「現在の技術で過去へ戻る」とある意味では先祖返りのようなことが見られる。でも「シェンムー」は来るべき未来、先端的な技術の前線から過去の世界を見せるってそれだけど、「龍が如く0」はいくばくか後ろの方の技術でバブルリバイバルのそれは、やけくそである。


 日本コンソールでも、小島プロダクションの「MGS」シリーズから最近リリースされたタンゴ・ソフトワークスの三上真司の新作「サイコブレイク」などを観ると、どうあれ変貌したゲームデザインの新ルールに適応しようとした努力が濃厚に見える一方、そうした諸海外のAAAクラスのゲームデザインの新ルールから別である「日本ならでは」の豪華なものとは、歌舞伎町なる感覚に(一部)集約されているかのようだ。「龍が如く」シリーズは、今になってやけにしっくりくるように映るのだった。すべてのゲームが神室町になる!

 

2014年10月 1日 (水)

METRO2033 小説とFPS 一本道の地下鉄 ”アルチョム”と”僕”

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 ”わかるか?死んでも、疲れ果てた魂が生まれ変わることはない。魂が安らげる場所はない。生前と同じ世界にとどまるしかないんだ。つまり、地下鉄の世界に。

 

 学問的な説明はできないが、私には、はっきりわかる。この世界では、人々の魂は地下の狭苦しいトンネルの中を舞い続ける。時の終わりまで。急ぐ必要はない。

 

 メトロには、現世と来世が共存している、ここはエデンの園であり、地獄でもある。私も、お前さんも死者の魂と共に生活している。死者の魂が、がっちりと輪になって、我々を取り囲んでいるのだ。列車にひかれた者、銃殺された者、絞殺された者、化け物に食われた者、焼け死んだ者……その他、ありとあらゆる非業の死を遂げた人々の魂だ。それらがどこに消えるのか、消えないなら存在を感じないのはなぜか、暗闇に光る重さの無い冷たい視線を感じないのはなぜなのか、私はずっと考えてきた”。

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