「Papo&yo」感想と考察 南米の少年の”病んだ親からの虐待”の記憶を巡るファンタジーそしてドキュメンタリーのビデオゲーム
"母さん、兄さんたちと姉さんたちとそれから誰かへ ぼくは父さんの中の化け物から生き延びたんだ”
Hanbleで安くなってたので買ってみたら凄まじい傑作だったのでひとつ感想を。2年前のPSNでリリース、それから去年にPCという経緯の作品。
「ブラザーズ」など物語と結合するパズルアクションの傑作が多くリリースされるなかで「Papo&yo」は過小評価されている。それはIGNの低評価に見られるようなリリース当時のこのジャンルに期待されているパズルの難度だのストーリーに関してだったり、はたまた大メディアに対して広告料の少しも出さずコネクションもなかったゆえの根回しなしの評価なのかはわからないが、極めてクリエイターの個人的な問題をテーマとしているこの作品は出身地としている南米のスラムの現実と少年の空想という関係から、トラウマとサイコセラピーのプロセスという精神治療的な側面さえ含めたリアリズムとファンタジーが結合した類のない体験を形作っているのだ。
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