唐突に現れた途方もなく狂暴かつ凶悪「Hotline Miami」ホットラインマイアミ・感想と考察
ゲームのルールが面白くて、音楽も印象ぶかく、ゲームを進める原動となるストーリーも面白く、ゲームクリア後の余韻が深く残る作品、それを神ゲーと言って差し支えないのだと思うが、ここのところのインディーズゲーム界隈では・・・・・と言う前置きさえ陳腐と化す、凶悪な完成度を誇るインディーズアクションゲーム「Hotline Miami」。
一見、近年のインディーズ界隈のアクションゲームに有りがちな8〜16bit時代のレトロゲームのインンスピレーションを持ってきたかに見えるし、実際基本的なゲームデザインやゲームルールの構成に関してはその頃のアーケードのデザインを踏襲した作りだ。
しかしこの作品は、インディーズに数多い安易にレトロゲームの手触りを再現していることだけが目的地であるようにはとても見えず、また「スキタイのムスメ」的に現代の目でレトロゲーム時代のジャンル性を脱構築して別の側面を提示するとか、8〜16bit表現の最短距離で直接伝わる強い意味を提示する記号性を意識的に生かしたコンセプチュアルなものだと評価するのも違う気がする。
「Hotline Miami」は見立てようと思えばいくらでも近年のインディーズの様々な成功のケースに当てはめることが出来るだろうが、しかしゲームクリアまで行ってみて全ての面で狂暴なイマジネーションを発しているものの前にそうした区分けをすることはあまり意味を為さない気がする。ということでどんな批評や形容も追いつかないくらいの凶悪なまでの傑作に関しての感想と考察。まあこのゲームのミステリーの部分などの考察はみんな散々やっているので別方向に脱線しまくりの内容です。
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