コンラッド「闇の奥」はシェイクスピア演劇のように普遍的か?「spec:ops the line」展望
「バイオハザード4」「ギアーズオブウォー」などはじめ現代TPSのシステムや構造がかなり洗練されてきた段階に入ると、そろそろそのシステムより導き出される最良の物語や舞台、表現なんかが追求されたものが出てくる段階に入っていると思われ、「シャドウオブザダムド」はTPSでカフカの「城」をやろうとして上手く作り切れなかったと見るけれど、 次に成功するか失敗するか未知数の期待があるのが「spec:ops the line」だ。
本作は急速な経済成長を遂げた中東における貿易・商業の最大の中心地ドバイを舞台に、ベトナム戦争の時代を独自解釈した映画「地獄の黙示録」、さらにその原作であるコンラッドの「闇の奥」をベースに置いているというもので、現代TPSのストーリーテリングはいかにその物語性を発揮するのだろうか?
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